ゼラス・ウィーラー

先日行われた楽天ウィーラー選手と巨人池田選手のトレードには衝撃を受けた人も多くいると思います。

今回はそのトレードに対して両チームの思惑やウィーラー選手が楽天時代どれだけファンから愛されていたか、また今回のトレードでの楽天ファンの反応などをまとめてみました。

ウィーラー、5年間楽天ファンからこよなく愛された

ゼラス・ウィーラー

2015年からNPBに在籍しているウィーラーですが、楽天在籍の5年間非常にファンからも愛される選手でした。

底抜けに明るいキャラクターでチームにもすぐに溶け込み、日本の文化や日本の野球というものを尊重し、積極的に吸収しようという姿勢はチーム内に問わずファンの方々にも伝わっていたと思います。

移籍1年目のヒーローインタビューで「アシタモイクワヨ」の掛け声でファンの心をわしづかみにし、その後も持ち前の明るさや全力プレーでファンの方々を楽しませてくれました。

2018年には外国人選手では異例である副主将に任命されたことからもわかる通り、チーム内外からも本当に必要な選手として評価されていたことが分かります。

人柄以外にも外国人助っ人として十分な成績も残しています。

在籍5年間で入団1年目以外は全て100試合以上に出場し、合計106本塁打を記録しています。

2020年こそは外国人枠の兼ね合いもあり出場機会に恵まれていませんでしたが、日本野球にもしっかりと適応しており、今回のトレードは衝撃を受けた人も多かったと思います。

トレード合意に至った楽天・巨人の思惑は?

今回の楽天、巨人のトレードに関して、楽天側はウィーラー、巨人側は入団4年目の左腕池田駿投手でした。

両チームの思惑として、まず巨人側にとっては、右の長距離砲が加わることで打線の厚みを期待されていたものでした。

巨人は今年外国人7人体制にてスタートしたものの、野手に関しては左打者のパーラと育成から昇格した右打者のモタだけでした。

モタに関してはオープン戦で何度か1軍で出場したものの思うような結果を残せず開幕後は2軍を迎えており右の長距離砲は課題でもありました。

その中で日本でも実績のあるウィーラー選手獲得に乗り出しました。

またバッティングだけでなくいろんなポジションを守ることができるという点でも巨人の評価は高かったのだと思います。

楽天側としては左投手が不足しているという点が大きな要因です。

またチーム内でも功労者であるウィーラー選手に何とか出場機会を設けてあげられないかと移籍先を探していたという報道もありました。

また今回の報道では取り上げられていないものの、楽天は今年千葉ロッテから鈴木大地選手がFAにて加入しており、内田選手などの若い選手の台頭など、チームの世代交代を意識してのトレードだった可能性もあります。

外国人選手においてもポジションがかぶってしまうロメロ選手の加入などにより出場機会が限定されてしまったのだと思います。

楽天ファンからウィーラーを惜しむ声

ゼラス・ウィーラー

今回の楽天と巨人との電撃トレードに対して楽天ファンからは惜しむ声、いわゆる「ウィーラーロス」というのが広がっています。

楽天運営のツイッターでも最も高い反響を示しており、やはりファンからも非常に愛された選手であったのだと感じさせます。

各SNSを見ても「泣きそう」「ショック」「嶋以来の衝撃」などといった言葉が並んだと同時に「今までありがとう」「いつか仙台に戻ってきてくれ」「巨人でも頑張って」など今後のウィーラーの活躍を祈るメッセージも多数寄せられています。

また、ウィーラーへのコメントはトレード時だけにとどまらず、巨人移籍後に初ヒットを打った際には、「寂しいけど嬉しい」「セリーグでも頑張って」などヒットを祝うコメントも上がっています。

ウィーラー移籍時には新天地の活躍を願ってとパーソナルパリーグTVからこれまでの活躍などをまとめた動画が公開されており、ファンだけにとどまらず野球界においても今回のトレードは非常に大きな出来事だったとわからせてくれました。

まとめ

ゼラス・ウィーラー

お茶目な人柄とハッスルプレーで長年楽天を支えていたウィーラーのトレードには衝撃を受けた人が多いと思います。

しかし今回のトレードに関しては両球団の意思が明確で、トレードに対して賛成だったファンも多くいました。

ウィーラー自身巨人移籍後も変わらず常に全力プレーでファンの方の心をつかんでいる様子が見られますし、原監督が「水を得たフィッシュ」と表現しているよう躍動感あふれるプレーを見せてくれます。

やはり日本での実績があるだけに移籍後も安定した成績を残しており、8月末にはクリーンアップで先発出場も果たしています。

楽天としても現在首位争いを繰り広げているだけに両チームにとって良いトレードになったのではないかと感じております。

プロ野球のトレード自体珍しいことではないですが、外国人選手とのトレードはケースとしても多くありません。

またチームの副主将を務めた選手がトレードに出されるということも考えると電撃トレードと言っても良いのではないかと思います。

楽天ファンだけでなく日本中から愛されているウィーラーの今後の巨人での活躍を楽しみにしたいと思います。