
ハクション大魔王に似ていて誰からも愛されるウィーラー。
日本に移籍後も安定した成績を残し今では日本屈指の高年俸プレイヤーになっています。
今回はそんなウィーラーの楽天入団からの生い立ちや、巨人移籍後の更なる活躍の期待など過去の成績も含めて調べてみたいと思います。
2015年からNPBで活躍するウィーラー
1987年1月16日生まれのウィーラー。
アメリカ合衆国出身のウィーラーは2007年のMLBドラフト19巡目(全体581位)でミルウォーキー・ブルワーズから指名されました。
入団後数年間はマイナーリーグでプレーし、2013年11月にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結び、翌年2014年にメジャーデビューを果たしました。
この年メジャーでは29試合に出場しましたが、思うような成績を残すことができず、2014年11月にウィーラーの保有権を東北楽天イーグルスに譲渡することでNPBにやってきました。
移籍初年度である2015年に関しては、開幕戦に(2番、左翼手)としてスタメン出場し、第4打席でNPB公式戦初安打・初本塁打・初打点と華々しいデビューを飾りました。
前半戦に関しては3ヶ月連続月間打率1割台と低迷したり、夫人の出産に立ち会うために一時帰国したりと思うような活躍ができませんでしたが、後半戦からほぼすべての試合で4番を打ち、採種的にはチーム最多の50打点を記録。
本塁打数においてもチーム2位の14本を打ちました。
2016年から2019年までは楽天の主力選手として活躍し、打撃3部門において安定的な成績を残し、2018年からは明るく球団内でのムードメーカーという役割を評価され、外国人選手でありながら副主将を務めていました。
2020年は2年目のブラッシュや新加入のロメロとの外国人枠争いに敗れ開幕2軍を迎えていましたが、開幕直後の6月25日にトレードにて読売ジャイアンツに移籍。
移籍後も持ち前の明るさや積極的なバッティングを十分に発揮し、1軍の戦力として出場しています。
年俸の推移は?NPBでも屈指の高年俸
2015年に年俸(推定)5000万円で楽天に移籍したウィーラー。
移籍初年度こそ前半戦での不振や一時帰国に伴い年俸4000万円にて更改していますが、2016年には140試合に出場し、打率.265、本塁打27本、打点88と非常に安定した成績を残されました。
また打撃以外にも三塁手で48試合、外野手で47試合と複数ポジションの起用にもしっかりと対応し、年俸1億円に到達しています。
翌年2017年には、5月から調子を上げ4番に定着。
全143試合中142試合に出場し、チーム単独トップの31本塁打、チーム1位の7盗塁、移籍後最高の打率.271を記録します。
こうした活躍も評価され推定年俸2億円という条件にて契約を更改されました。
2018年以降も年俸2億円をキープしており、2020年のNPB年俸ランキングにおいても34位に位置付けています。
またNPBにおける外国人選手だけで見ると7番目になっており、屈指の高年俸であることが分かります。
巨人に移籍してさらなる活躍が期待
楽天入団後の4年間で好成績を残し、球団に貢献してきたウィーラーでしたが、2019年後半戦からは打撃不振による2軍降格も経験するなど、中々状態が上がらず思ったような成績を残せずにいました。
2020年の開幕を迎えても外国人争いに敗れるなど1軍での出場機会が持てずにいましたが、2020年6月25日にトレードにて巨人に移籍し6月30日には早くも(7番、左翼手)で先発出場し、安打を放っております。
その後も左翼手を中心に一塁手もこなし、7月22日の中日戦では来日6年目で初めて二塁を守るなど原監督の求めるユーティリティプレイヤーとして活躍しています。
期待されている打撃という点に関しても、8月5日時点で26試合に出場し、打率.290、4本塁打と期待に沿える活躍をしております。
プレー面においてもそうですが、楽天時代から発揮していた持ち前の明るさは巨人に移籍後も十分に発揮しており、他の選手がホームランを打った際には同僚のパーラとベンチを飛び出して喜ぶなど、早くもチームに溶け込んでいる姿が見られます。
また近年の原監督の采配に多い、試合終盤での大胆な選手起用に対してもポジションのユーティリティ性や一発も期待できるウィーラーは今後も巨人で非常に重要な戦力になるのではないかと想像されます。
ウィーラーの来日から巨人移籍に関してのまとめ
今回現在巨人に在籍中のウィーラーの日本への生い立ちやその後の活躍、今回の移籍に関してなど調べてみました。
調べる中で感じたのは、ウィーラーの人柄の素晴らしさです。
巨人移籍時の入団会見で見せたハクション大魔王の演出もそうですが、楽天時代からテレビで見ていても誰よりもベンチの前に立ってチームの勝利に貢献しており、もちろん日本移籍後の成績も素晴らしいですが、成績以外での貢献度も非常に高いのではないかと感じました。
現在ではNPBの中でも屈指の高年俸を頂いていますが、そこには安定した成績もそうですが、数字以外でのチームへの貢献からも含まれているのではないかと感じました。
2020年に入ってからは長年過ごした楽天では出場機会に恵まれなかったですが、今回の巨人への移籍を機に更なる活躍を期待したいと思います。
外国人選手に関しては助っ人選手という扱いになるので成績が出なければ移籍や契約終了などが起こるのは仕方ないことではあると思いますが、今後も長く巨人で活躍する姿を見たいなと思っています。