山崎康晃

横浜denaベイスターズの不動の守護神、ハマの小魔人といえばご存知、山崎康晃投手。

2014年ドラフト1位で入団後即戦力としてすぐに活躍し、年俸はうなぎ登り。

チームの好調も相まって現在の年俸はなんと3億5,000万円(推定)!ここからどこまで伸びるのか注目の投手です。

山崎康晃のプロフィール

山崎康晃

東京都荒川区、日本人の実父とフィリピン人の実母との間に生まれた康晃少年。

小学3年に両親の離婚後は、フィリピン人の母が女手一つで帝京高校へ進学するまで2歳上の姉と共に育てられたという、決して恵まれていない環境に育ちました。

あの有名な帝京高校に進学後、チームは山崎が2年時に夏の甲子園、3年時に選抜と出場するも、いずれも準々決勝で敗退。

その頃の山崎康晃はというと、チーム内では3番手投手だったという。

本人の話では帝京の練習は相当きつかったそうで、この高校時代が今の山崎康晃投手の土台を支えているのでしょう。

高校でプロ志望届を提出するも、2010年ドラフト会議では指名漏れをしてしまい、亜細亜大学へ進学します。

大学では1年時から早くも救援投手として頭角を現し、2年時の第61回全日本大学野球選手権大会で準優勝、3年時の第44回明治神宮野球大会で優勝を経験しました。

その後日米大学野球選手権大会でクローザーを任されチームの優勝に貢献し、MVPに輝くなど華やかな実績を数多く残し、満を持して2014年ドラフト会議にて、横浜DeNAベイスターズから1巡目で指名されました。

横浜DeNAスカウトは最初から彼をクローザーとして取ったそうです。

年俸は毎年大幅にアップしてづけている

山崎康晃

2015年時、1500万円契約からスタートした山崎康晃投手は、1年目から横浜DeNAベイスターズの守護神としてフル稼働し、その後は5000万円→8000万円→1億5000万円と4年目で早くも1億円の大台に登り詰めます。

タイトルも新人賞獲得、チームもメキメキと力をつけ、クライマックスシリーズの常連として名を連ねるようになってくるとさらに山崎康晃投手も活躍、セーブ王も2度獲得して1億5000万円から2億5000万円へ。

プロ入り5年目の年俸としてはソフトバンクの摂津正投手の2億9000万円、日ハム時代のダルビッシュ有の投手と大谷翔平投手の2億7000万円に次ぐ歴代単独4位の高額記録となるそうで、巨人の菅野投手の2億3000万円を超える高い年棒です。

そして今年の年棒はなんと3億5000万円!いったいどこまで年棒が伸びていくのか、それともどこかの段階でアメリカ、メジャーリーグ挑戦へと動くのか、注目されます。

現役最高のクローザーと呼び声高い

山崎康晃

先述したように新人王受賞、最多セーブ王2度獲得、しかも新人1年目からクローザーとしてフル稼働という、まさにハマの守護神の活躍をしている山崎康晃投手。

ハマの守護神といえば元祖大魔神、佐々木主浩投手が真っ先に思い浮かばれますが、そのレジェンドクラスのクローザーに全く引けを取らない活躍を見せています。

途中何度か救援失敗でクローザー降格の憂き目を見る時期はありますが、現代の野球界は全体的にクローザー受難の時代であり、他球団はクローザーを固定できずにいたり外国人投手を1年ごとに充てたりなど、軒並み苦労しています。

そんな中にあって山崎康晃投手はほぼフルシーズン安定したパフォーマンスを披露し、チームに毎年大きく貢献しています。

その原動力となっているのが、強靭な精神力と、自身がツーシームと呼んでいる落ちる変化球です。

クローザーにとって強靭な精神力・集中力は不可欠、それをプロ1年目でやってのけている山崎康晃投手は並みの精神力ではありません。

勝っても負けても飄々として、常に一定のパフォーマンスを披露できています。

そして、ツーシーム。

このボールだけで相手打者を打ち取れると言われているほどのフィニッシュボールで、特に1年目のツーシームはものすごい変化の仕方をしていました。

初見では全く手が出ず、相手打者がのけ反るほど、すごいボールだったのです。

この2点が、現役最高のクローザーと呼ばれる所以でしょう。

まとめ:山崎康晃はどこまでいくのか

山崎康晃

2020年、ようやくスタートした今シーズンの山崎康晃は、開幕から調子は良くなく、先の広島戦では救援時に満塁ホームランを打たれるなどしてクローザーの地位から一時陥落することになってしまっています。

しかし、こういった不調の時期は2017,2018シーズンなど多々あり、その都度彼の不屈の精神力で乗り越えて、またクローザーとしての地位を取り戻し、信頼を勝ち取ってきました。

だからこそのチームや監督、コーチ陣からの信頼であり、3億5000万円という高い年棒にも表れています。

今シーズンは今までやったことはなかったといわれる牽制球を試みるなど、彼自身必死に試行錯誤をしている真っ最中でしょう。

この苦境を乗り越え、調子を取り戻し、信頼をふたたび勝ち取り、クローザーとしての地位を確立した時こそ、チーム念願のリーグ制覇に繋がるでしょうし、それがひいては彼の年棒の大幅アップに繋がっていくでしょう。

ファンとしてこれからも彼から目が離せません。