
広島東洋カープで長年チームに貢献してきた丸佳浩選手は2018年に巨人への移籍を果たしています。
この移籍には賛否両論の声が両球団のファンからあがりました。
しかしながら丸選手は移籍を果たし、現在は巨人で中心の選手になっています。
巨人打線の中軸を担う丸佳浩
小学校低学年からソフトボールを始めた丸選手は投手と遊撃手を兼任し、才能を開花させていきました。
高校野球では二年生ながらに甲子園に出場、最後の一年は投手としてチームを率いていきました。
その活躍を見て、広島は三巡目の指名で丸選手を獲得しました。
故障に悩まされ、スタートダッシュでは遅れをとってしまったものの、アピールをし続けフレッシュオールスターゲームズに出場するまでになります。
そして着々と成績を上げていき、広島のエースとして君臨するまでに成長を遂げます。
2016年には侍ジャパンのチャイニーズタイペイ戦の強化試合にも選出されました。
そしてそんな中2018年12月の11日に入団会見が行われ、巨人への移籍が世間に発表されました。
契約は5年間で4億5000万円という破格の年俸をもらい、出来高などを含むと25億円に膨れ上がるそうです。
超大型契約を結んだ丸選手は背番号「8」をつけて来シーズンから巨人の選手として出場することになりました。
巨額契約で一部の広島ファンからは猛非難
そんな大型契約を果たした丸選手でしたが、一部のファンからは猛烈な批判を浴びています。
そのファンは広島を長年応援してきた方々でした。
確かに、長年チームを支えてきた選手を失うのはファンにとってショックだったかもしれません。
「裏切り者」「金の亡者」などと丸選手を批判する声がネット上に相次ぎました。
調子の波も上がってきて、2年連続でMVP選手に輝いた丸選手が抜けるのは広島にとっても痛手だったようです。
この批判は止まる余地を見せず、丸選手のユニホームがネットでこのような過激なコメントを添えて出品されています。
そしてこの丸選手のグッズなどは巨人移籍が決まった時から非常に売れているそうです。
中には脅迫めいた言葉を残すファンもいるようで、これには関係者も危機感を示していました。
広島が三連覇を果たし、絶好調だった時期での移籍だったためこのような声が相次いだのかもしれません。
丸選手自身もこの移籍が批判されることは承知の上だったそうです。
それでも堂々とFA宣言した丸
批判を浴びまくっている丸選手でしたが、堂々とFA宣言をしていました。
ファンにとっていちばんの問題点は、現在のチームの状況から移籍をしたという点だったかもしれません。
これまでもカープを抜け出してリーグ優勝などの栄光をつかもうとする選手は数多くいました。
それらの選手が抜ける際には批判は生じたものの、ここまで大きくはありませんでした。
それはその移籍相応の大義名分があり、ファンらも納得するような理由だったからなのかもしれません。
しかし、丸選手の場合は三連覇とチームが絶好調の時期に移籍を決断してしまいました。
本人は堂々としているものの、ファンからしてみれば巨人の金銭的条件を飲んで移籍した「裏切り者」に見えてしまうそうです。
2019年シーズンの試合で丸選手が対広島で出場すると、凄まじいブーイングが起きました。
まとめ
幼少時代から確かな野球の才能を開花させていった丸選手、高校時代には二年生ながらにレギュラーの座を獲得していました。
その実力を認められ、広島からドラフトで獲得されます。
スタートダッシュは遅れをとったものの、徐々にアピールをし続けた丸選手はすぐにチームに定着できるようになります。
そして一軍の試合に度々出場すると、そのたびに成績を残し、好印象を残しました。
球団の中心選手の一人になるのは時間の問題でした、そして丸選手率いる広島は球団史上最高の波に乗ります。
3連覇を果たし、スタンドは常時満員だった広島でしたが、丸選手はそんな状況から移籍することを決断します。
この判断には広島ファンからの批判が殺到し、「裏切り者」と罵られるまでになりました。
そんな状況でも丸選手は堂々と FA権使用を明言し、その選択を尊重するファンらも多くいたそうです。
今シーズンも巨人の選手としてプレーしている丸選手は広島戦で浴びせられるブーイングも見ものかもしれません。