ウィーラー

ジャイアンツのベンチで常に明るく振る舞い、ハッスルプレーを繰り出すウィーラー選手。2021年シーズンは首位打者を争う活躍を見せています。

そんな巨人のゼラス・ウィーラー選手のこれまでの球歴や、ジャイアンツ移籍後の活躍について調べてみたいと思います。

楽天の中核を6年間支えたムードメーカー

1987年1月16日生まれ、アメリカのアラバマ州生まれのゼラス・ウィーラー選手。2007年のMLBドラフトでブルワーズに指名されます。その後はマイナーリーグで過ごす時間が多く、2014年にヤンキースでメジャーリーグデビューを果たしますが、29試合で2本塁打のみの活躍に終わっています。


その後、活躍の場を求めて海を渡り、2015年に東北楽天ゴールデンイーグルスに加入します。開幕戦に2番・レフトでスタメン出場し、その後も主砲としての活躍が期待されますが、なかなか成績が向上しませんでした。

しかし、日本の環境へと適応を見せ8月以降は4番打者として活躍。

最終的には、91試合に出場し、打率.255、14本塁打、50打点という成績をマークしました。2016年以降はチームの中心バッターとして活躍。2016年から2019年までの4年間で92本のホームランを量産しました。

また、梨田監督時代の2018年には、その明るいムードメーカーのキャラクターからチームの副キャプテンに指名されました。


年俸2億円⇔1450万円の電撃トレードで巨人に移籍

そのような活躍を見せ、成績を残したウィーラー選手ですが、2020年シーズンはチームがFAで補強した鈴木大地選手と三塁手のポジションが重なったことや、ブセニッツ投手、宋家豪投手、ロメロ選手、ブラッシュ選手らとの外国人枠の関係で開幕1軍メンバーから漏れていました。

そのような状況の中、2軍で出番を待っていたウィーラー選手に目を付けたのが読売ジャイアンツです。

それまで主にファーストを務めていた阿部慎之助選手が前年限りで引退し、ファーストのレギュラー候補の中島宏之選手も前年度打率.148という成績だったこと、チームに在籍していた助っ人野手はヘラルド・パーラ選手のみだったことから、本職のサードに加え、ファーストやレフトも守ることが出来るウィーラー選手に白羽の矢が立ちました。

2020年シーズンの開幕から僅か5日後の6月25日、読売ジャイアンツへのトレードでの移籍が発表されました。背番号は48を背負うことになりました。

ウィーラー選手交換トレード相手は、左の中継ぎ投手の池田駿投手でした。池田投手はプロ4年目の若手投手で当時の年棒は1450万円。ウィーラー選手は2億円でしたから、その差は約14倍という格差トレードとなりました。

巨人でも成績は上々ながら翌年には年俸5000万円に

読売ジャイアンツへの移籍後も、その明るい性格と気合のハッスルプレーでチームに溶け込み、活躍しました。守備では、ファーストやレフトに加え、チーム事情から来日後初のセカンドの守備にも就くなどの柔軟な起用法に応えました。

最終的には98試合に出場し、打率.249、12本塁打、36打点という成績を記録しました。

また、日本シリーズでは、第1戦で犠牲フライ、第2戦で2ランホームランを放ち、この2試合でチーム全打点を記録しました。チームが4試合中で挙げた全4得点のうち3打点を記録するなど、慣れ親しんだパ・リーグのチームとの対戦で一人気を吐く活躍を見せました。

読売ジャイアンツに移籍した日本6年目を終えたウィーラー選手は、契約更改を迎えますが提示された年棒はなんと5000万円。前年度の4分の1という大減俸となってしまいました。

もちろん、これに加えてインセンティブ契約も付けられているのでしょうが、長年、日本で活躍した功労者であり、チームのムードメーカーに対しては、安すぎる年俸です。

2021年シーズンは成績向上で来年の年俸に期待

年棒を挽回するべく、読売ジャイアンツ2年目、来日7年目を迎えたウィーラー選手は他のどの助っ人外国人選手よりも早い、1月中に来日し、2月のキャンプインから体を精力的に動かしました。

また、読売ジャイアンツが大型補強の目玉としていたスモーク選手、テームズ選手の両助っ人の来日が新型コロナウイルスの影響で間に合わなかったことから、ウィーラー選手が開幕スタメンに名を連ねました。

すると、最初は控え助っ人の立場だったウィーラー選手ですが、打ちに打ちまくりました。しかし、4月の頭に新型コロナウイルスの感染が判明。離脱を余儀なくされます。

4月後半に一軍に復帰後も好調さは変わらず、2番・レフトとしてジャイアンツ打線を牽引し、オールスターゲームにも監督推薦での出場が決定しました。

シーズン最初は控え助っ人という立場、スモーク・テームズの両助っ人の一軍初出場時は好調ながらスタメンを外されるなど不遇の立場でありながら、決して腐ることなく、不満を示すこともなくチームを鼓舞する姿に胸が熱くなります。

今シーズンの大活躍を受けての来年の年俸が期待できますね。