ウィーラー

3か月遅れでようやく開幕した2020年のプロ野球。

その開幕から間もない6月25日、巨人の池田駿投手と東北楽天ゼラス・ウィーラー内野手の交換トレードが突然発表されました。

楽天時代は仙台のファンから愛されていたウィーラー選手、その愛されていた理由とこれまでの


野球選手としての成績を調べてみました。

ウィーラーのプロフィール

2007年のMLBドラフト19巡目でミルウォーキー・ブルワーズから指名され、傘下のパイオニアリーグのルーキー級ヘレナ・ブルワーズでプロデビューをします。

以降、マイナーリーグで活躍を続け、2012年にボルチモア・オリオールズ傘下のノーフォーク・タイズへ移籍、翌年の2013年まで在籍して、オフにFAとなりました。

2014年からはニューヨーク・ヤンキースと契約して、メジャーデビューも果たしました。

ちなみに、前年にシアトル・マリナーズから移籍したイチロー選手とチームメイトでした。

2015年に東北楽天ゴールデンイーグルスへ移籍して、その後2020年途中まで在籍します。

東北のファンからはアニメ「ハクション大魔王」に似ていると言われる愛嬌のあるルックスと、明るいキャラクター、チームの勝利のために全力で喜怒哀楽を表現するプレースタイルで愛されていました。

2020年は開幕から外国人枠の問題もあり、2軍暮らしとなっていたこともあって巨人へトレード移籍となりました。


ウィーラーのMLBでの成績

ウィーラー

日本では大活躍しているウィーラー選手ですが、MLBでの実績は皆無に近いものでした。

2007年のMLBドラフト19巡目でミルウォーキー・ブルワーズから指名されたウィーラー選手は、傘下のヘレナ・ブルワーズでプロデビューをします。

この年は59試合に出場して打率.300、3本塁打、23打点、2盗塁の成績を残しました。

翌年以降のウィーラー選手のマイナーリーグでの成績は以下の通りです。

2008年:137試合 打率.258 13本塁打 87打点 13盗塁

2009年:125試合 打率.268 7本塁打 64打点 13盗塁

2010年:135試合 打率.275 11本塁打 65打点 8盗塁

2011年:65試合 打率.272 8本塁打 32打点 7盗塁

2012年:97試合 打率.275 13本塁打 44打点 5盗塁

2013年:90試合 打率.268 10本塁打 45打点 2盗塁

2014年:66試合 打率.299 7本塁打 31打点 1盗塁

※2011年~2013年はAAとAAAのチーム両方でプレーしているため出場試合の多い方を記載してあります。

そして、2014年7月にニューヨーク・ヤンキースでメジャーデビューを果たしたウィーラー選手ですが、

その成績は出場29試合 打率.193 2本塁打 5打点でした。

ウィーラーのNPBでの成績

ウィーラー

2015年から東北楽天へ移籍したウィーラー選手は、日本の野球・文化・言葉を理解しようとする高い学ぶ姿勢もあり、シーズン前半は苦戦しましたが、8月後半からは主に4番打者として起用され大活躍します。

その後も5年間に渡り中心選手としてチームを牽引します。

ウィーラー選手の楽天時代から2020年巨人移籍後の成績は以下のとおりです。

2015年:91試合 打率.255 14本塁打 50打点 1盗塁

2016年:140試合 打率.265 27本塁打 88打点 2盗塁

2017年:142試合 打率.271 31本塁打 82打点 7盗塁

2018年:106試合 打率.269 15本塁打 58打点 3盗塁

2019年:117試合 打率.243 19本塁打 67打点 3盗塁

2020年:30試合 打率.298 4本塁打 11打点 1盗塁

※2020年は8月9日終了時点での成績

今シーズン開幕直後に突然の移籍で、チームもリーグも変わった状況にも関わらず、直後からしっかりと成績を残しているのは流石です。

また、チームの勝利や自らがヒットを放てば喜びを分かりやすく表現するスタイルは楽天時代と何も変わっていないようです。

ウィーラーが日本で愛される理由

ウィーラー

今回、ウィーラー選手のアメリカ時代から楽天・巨人移籍後の成績を調べてみましたが、残している成績以上に、彼がファンに愛されている事が分かりました。

その理由は、愛嬌のあるキャラクターと個性・チームの勝利に全力を尽くす姿勢から来ている事は間違いありませんが、日本という「国」・「文化」、日本の「野球」、日本の「野球ファン」を心からリスペクトしているからこそ表現され、我々にも伝わるのだと感じました。

東北のファンに惜しまれながら巨人へ移籍したウィーラー選手、そのキャラクターで新しいチームと新しいファンにもすぐに受け入れられているに違いありません。

また、楽天時代のファンもきっと彼の活躍を期待し、喜び、誇らしいと思っているのではないでしょうか。

今シーズンはここまで、楽天・巨人両チームとも首位を走っています(8月9日現在)。

交流戦も中止になった今シーズン、秋の日本シリーズでできる事なら満員になった球場で、両チームのファンから応援されているウィーラー選手を見てみたいと思います。