ウラディミール・バレンティン

プロ野球観戦の醍醐味の1つと言えば、やはり外野スタンドで応援団を中心に歌われる応援歌です。

各球団それぞれに私設応援団があり、トランペットや太鼓を使いながら応援歌を歌い、選手を応援していきます。

また、主力選手には一人一人に個別の応援歌があり、その個別応援歌は選手の特徴などを踏まえて応援団の人たちが作成したものです。

そんなプロ野球の応援歌ですが、2019年オフに東京ヤクルトスワローズから福岡ソフトバンクホークスへ移籍したバレンティン選手が、ヤクルト時代の応援歌を流用してほしいと懇願していることが話題となっています。

今回は、そんなバレンティン選手のプロフィールと、応援歌の流用について詳しく調べていきたいと思います。

バレンティン選手のプロフィール

ウラディミール・バレンティン

バレンティン選手はカリブ海に浮かぶ小さな島、キュラソー島の出身で1984年7月2日に生まれました。

その後、16歳までキュラソー島で育ち、5歳で野球を初めて12歳の時には地元にあるリトルリーグに加入して試合に参加してきました。

当時16歳の2000年7月にはシアトルマリナーズと契約をし、マイナーリーグを中心に試合に出続けました。

キュラソー島はオランダ領にあたるため、2004年には開催されたアテネオリンピックの野球競技にオランダ代表として出場しました。

2007年には2年連続でマイナリーグのオールスターゲームであるオールスター・フューチャーズゲームに2年連続で出場、その年にはメジャー初昇格しニューヨークヤンキース戦でメジャーデビューを果たします。

翌年の2008年は開幕こそマイナリーグスタートでしたが、4月の終わりにメジャー昇格を果たすも思うような結果は出せませんした。

そして2009年、この年もメジャリーグを中心に出場を続けますが、結果がななかか出ないためシーズン中に戦力外となり、シンシナティ・レッズに移籍します。

レッズに移籍後はマイナリーグを中心に試合に出続けますが、あまり良い結果は残せなかったため、2010年のオフに放出されることになります。

そして、2010年オフに東京ヤクルトスワローズと契約し入団することになりました。

入団1年目からホームラン王を獲得、規定打席到達した選手の中で打率と三振数がワーストという結果で、打率最下位でのホームラン王獲得は史上3人目ということになりました。

翌年とその翌年もホームラン王を獲得し、3年連続もホームラン王獲得という結果になりました。

特に、2013年のホームラン王はシーズン60本打っての獲得で、それまでのシーズン記録だった王貞治さんの56本の記録を更新する歴史に残る活躍でした。

その後も活躍の波はありつつもヤクルトの4番としてチームに貢献、9年目にあたる2019年シーズンには国内FA権を取得しました。

2019年オフにヤクルトから自由契約になると新天地となるソフトバンクと契約、現在は福岡ソフトバンクホークスに一員として試合に出続けています。

ヤクルト時代の応援歌の継続を希望

ウラディミール・バレンティン

2019年オフにヤクルトからソフトバンクに移籍したバレンティン選手ですが、2020年のシーズンが始まる前、宮崎キャンプ最終日に取材に対してヤクルト時代の応援歌を流用してほしいと答え話題となりました。

ヤクルト時代の応援歌は入団1年目から使われており、9年間バレンティン選手の背中を押してきました。

そして、バレンティン選手の応援歌と言えば、この曲というほどファンの間でもかなり浸透している応援歌です。

バレンティン選手もヤクルト時代の応援歌がとても気に入っているようで、時々練習中などに鼻歌で応援歌を歌うほどのようです。

一般的に選手が移籍した場合、さまざまな関係上移籍前の球団で応援団が使っていた応援歌を流用するケースは少なく、移籍後の球団の応援団が新たに作ることが一般的です。

バレンティン選手もそのことをしっかりと理解した上での発言で、ソフトバンクの応援団も自分の応援歌を作っていることをわかっていながらもヤクルト時代の応援歌の流用をリクエストしたのです。

ヤクルト時代の応援歌流用はファンの間でも賛否両論

バレンティン選手がヤクルト時代の応援歌の流用を希望したというニュースはファンの間で賛否両論を呼んでいます。

野球の応援歌というのは非常にデリケートな問題で、各応援団もプライドを持って自分たちの応援歌を作っています。

そのため、移籍した選手の応援歌に関して、以前所属していた球団の応援歌を移籍後も使って応援するケースは非常に少ないです。

特に、バレンティン選手の応援歌の場合、入団時に新たに1から作ったわけではなく、同じキュラソー島出身で1995年にヤクルトに入団したミューレンス選手が使っていた応援歌を流用して作られため、古いヤクルトファンを中心にヤクルト時代の応援歌を流用することに対して否定的な意見が多いです。

対して、他の球団のファンの人やミューレンス選手を知らないヤクルトファンなどはどちらかと言うと流用するということに対して賛成する意見が多くみられます。

さらに、ソフトバンクの応援団が2020年のシーズン開幕前にバレンティン選手の新応援歌を発表しましたが、その新応援歌を聞いたファンは違和感を感じ流用してほしかったという意見が多かったです。

バレンティン選手の応援歌流用 まとめ

ウラディミール・バレンティン

今回は、昨年オフにヤクルトからソフトバンクに移籍したバレンティン選手が、ヤクルト時代に使っていた応援歌を流用してほしいとリクエストした件について調べてみました。

プロ野球観戦の醍醐味と言える応援歌ですが、各球団の応援歌団がプライドを持って各選手に合った応援歌を作っています。

また、応援歌を作るときは過去に使っていた応援歌を流用して新たに作ることもあり、移籍した選手が移籍後の球団で移籍前に使っていた応援歌を流用することはなかなか難しいです。

しかし、バレンティン選手の応援歌は9年間も使われてきたことから、選手本人だけではなく、ファンの多くの人もヤクルト時代の応援歌がバレンティン選手の応援と言えばこの曲という認識なっています。

残念ながらさまざまな事情から応援歌を流用するというバレンティン選手からのリクエストは叶いませんでしたが、新応援歌を作ってもらったバレンティン選手が今後どういった活躍をしていくのか期待です。