
入団一年目から大活躍を果たし、新たな阪神のエースとして期待されていた藤浪晋太郎選手。
しかし徐々に成績が落ちてきています。
ファンの間では藤浪選手がイップスを発症しているのではないかという噂もささやかれています。
【2016年から調子を落としている藤浪】
プロ入り前は大阪桐蔭高校に通い、史上3校目となる高校野球三冠を達成します。
その記録に大きく貢献した藤浪選手は「浪速のダルビッシュ」と称されました。
ドラフトでは4球団から一位指名を受け、抽選の結果阪神タイガースに移籍を果たします。
プロに入ると一年目からその実力を存分に発揮します。
高校時代から続いていた甲子園球場での連勝記録は14まで伸びます。
様々な賞を受賞し、その中でも最年少で MVP賞を獲得したことに世間は驚きを隠せませんでした。
12月には年俸もおよそ3倍に跳ね上がる契約を阪神と果たしました。
この好調ぶりは翌年の2014年も続きます。
高校卒業からの二年間で連続二桁勝利を記録する選手は松井大輔選手以来となりました。
2015年シーズンに入ると、絶好調のまま勝利を挙げていきましたが、日本代表に呼ばれる際に右肩の炎症を理由に辞退してしまいます。
続くシーズンもその炎症の影響によってスタートダッシュが遅れ、この年から調子を下げていきます。
【金本監督の指導方針が影響しているとの噂も】
調子をどんどん下げて行く藤浪選手を見ていたファンはイップスや技術不足などを検討し始めましたが、不調の裏には金本監督の指導方法があったそうです。
2016年シーズンは長年阪神の選手として活躍してきた金本さんが監督につき、リーグ優勝に大きく期待がかかるシーズンでした。
そしてその年まで好調だった藤浪選手は中心選手の1人になると予想されました。
しかしながら、マウンドに上がると軒並みストライクが入らなくなり、暴投も続いてしまいます。
その不調の裏には金本監督がいるのではないかと噂されています。
前監督の和田監督に比べ、金本監督は藤浪選手の扱いを厳しくしたそうです。
その対応により精神的なイップスを患ったのではないかと言われています。
金本監督の厳し対応に乗っとるかのようにメディアも藤浪選手に厳しく当たったため、そのダメージは倍増していきました。
この思考はファンの間でも見られ、「今年は厳しく藤浪選手を見る」というシーズンになってしまいました。
【四死球が多発、守備でも精彩を欠く】
金本選手、メディア、そしてファンの対応がいきなり厳しくなってしまった2016年シーズンは藤浪選手にとって忘れたい年かもしれません。
実際ホームでの試合ではファンのヤジも藤浪選手に対して飛ぶなど、やりにくい雰囲気が出ていました。
ビジターの試合では「仙台はヤジがなくて投げやすかった」と冗談交じりにも伝えています。
その影響も大きく、ホームでの試合は特に暴投が多く、守備でも精彩を欠く姿を見せました。
ファンの間では藤浪選手の不調を象徴する「懲罰続投」の161球があったのもこのシーズンでした。
プロ入り後二桁勝利を重ねてきた藤浪選手ですが、初めて二桁勝利には到達できず、7勝に止まってしまいます。
この裏には四死球の多発とともに、守備面でも簡単に対処できるボールをエラーしてしまうケースが多々見られました。
その度にメディアやファンは厳しくその失敗を取り上げ、その影響でさらに藤浪選手の不調は続いてしまったのかもしれません。
【不調は技術的な問題との意見も】
周りの否定的な態度で精神的なイップスに陥ってしまったと言われる藤浪選手ですが、技術的な面にも不調の原因があるとされています。
その裏には藤浪選手自身が図った投球フォームの変更にありました。
2014年ごろからフォーム改造に踏み切った藤浪選手。
「クロスステップ」という投球法を取り入れる努力をします。
これは左足を三塁側に向け、軸足とクロスするように投げる方法です。
多くの野球選手はこの投球方法に直すメリットとして体が開くと述べています。
体が開くと自然に抜け球などが減るようでした。
しかし、このフォームに直すと今度は四死球が増えてしまいました。
そこから生まれたスランプに陥るとみるみる不調が目立ってしまいます。
フォーム改正に修正できる技術が藤浪選手に不足していたため、不調に陥ってしまったという意見も出ているようです。
もともとコントロールに定評のある選手ではなかったため、フォーム改正を気に徐々に四死球の数が増えていってしまったそうです。