吉川尚輝

1995年の生まれの吉川尚輝選手。
2016年のドラフトで外れ外れ1位で巨人に入団しています。
中京学院大学時代はショートを守っていましたが、プロに入り後は主にセカンドを守っています。
中日・巨人でも活躍した井端弘和さんには「彼の持ち味がより生かせるのはショート」ともいわれており、今後の吉川選手の起用に注目が集まっていますね。
今回は吉川選手の守備の評価を詳しく見ていきたいと思います。

吉川尚輝の守備遍歴

吉川選手の出身大学である中京学院大学は、広島の名セカンド菊池涼介選手の出身校でもあります。
菊地選手は吉川選手の5年先輩に当たりますが、大学の監督が菊地選手と吉川選手の守備の違いを「肉体的な強さは菊池が上だが、打撃の確実性や守備などのプレーそのものは吉川が勝っています」と評価しています。
かなり守備の評価が高いですよね。
吉川選手は足が速いというのもあって守備範囲が広いのではないでしょうか。
そして、巨人に入団するとセカンドにコンバートされます。
当時の巨人は仁志敏久選手以降、セカンドを固定できず“仁志の呪い”と噂されていました。
そこで、吉川選手をセカンドに据えて、二遊間を固定したいという思惑もあったと思われます。
巨人には坂本選手という不動のショートがいるので、セカンドを守ってもらいながら、
内野のオールラウンドプレーヤーの育てようとしたのでしょう。
坂本選手不在時にはショートを守っていますからね。
ショートというポジションは体への負担が大きく、ショート一筋でのプレーは難しいです。
坂本選手の代わりに吉川選手がショートを守る日が将来やってくるのではないでしょうか。


瞬発力と守備範囲の広さが持ち味

吉川尚輝

吉川選手は大学時代に盗塁王を3度も取るなど俊足です。
俊足・好守を売りにしていたこともあり、足を生かした守備で守備範囲が広くなっています。
どのくらい守備範囲が広くヒットになる打球を防いでいたかを見てましょう。
これは、UZRという指標で見ることができます。
UZRとは「同じリーグでの平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだか」を表す指標です。グラウンドを多数のゾーンにわけてゴロ・フライ・ライナーなどの打球ごとのアウトを評価していきます。
つまりヒットになりそうな打球をアウトにするとUZRが高くなっていきます。
2020年の成績を見ると、吉川選手が15.9、菊池選手は7.0でした。
守備範囲が広いと言われている菊池選手の2倍以上の成績です。
15以上でゴールデングラブクラスと言われていますので、吉川選手の守備がどれくらいすごいかよく分かると思います。


捕球後の処理と味方との連携が課題か

吉川尚輝

スピードを活かした守備が魅力の吉川選手ですが、エラーが原因で途中交代させられています。
不安定というイメージもあるのではないでしょうか。
吉川選手がインタビューで1年目を振り返ってこう語っています。
「プロに入って1年目の頃は、打球に対して常に衝突しにいく感じでした。自分からバウンドを合わせづらくしていたような気がします」
巨人コーチ時代に井端が「目一杯に動き回っていて、1週間もしたら動けなくなる。もっと余裕を持ってプレーできないとレギュラー選手として1年間は働けない」とも語っていました。
スピードは広大な守備範囲になりますが、「動けてしまう」ことが弊害になっていたのです。

動けてしまうことで、はたから見ると慌てたようなプレーに見えてしまうことがあります。
こんなこともありました、打球に追いつくのが早く、すぐに1塁に送球する。でも、そのタイミングで投げても、まだファーストがベースに着き切れていない。
逆に間をおいて投げたらリズムが作れずにコントロールミス。

吉川選手はプロ入り前ショートを守っていたので、捕球後、すぐにスローイングしないとアウトに出来ないポジションに慣れていました。
しかし、セカンドはテンポが違うので相当苦しんだようです。

井端はスピードをコントロールできないでいた吉川選手にとって、良い試練だったと思うと語っています。
送球をファーストに合わせることも必要な技術で、それは自分自身をコントロールすることにつながっていくと考えていました。
更に井端は、このスピードをうまくコントロールできるようになれば、日本で並ぶ者がいない、超一流の内野手になれると吉川選手の守備を高く評価しています。

まとめ

吉川尚輝これからの吉川選手ですが守備では将来的にショートにコンバとするのではないでしょうか。
井端元巨人コーチも持ち味であるスピードを生かせるのはショートだと語ってます。

遊撃手としての安定感では坂本選手の方がまだまだ上ですが、近い将来ショートをレギュラーポジションにした吉川選手が見られるのではないでしょうか。

足と攻守を期待されていましたが、2019年の4月に11試合で3割9分を記録するなどバッティング力も向上しています。
しかし、腰痛が悪化し以降はファームで治療に専念していました。
怪我が多いイメージの吉川尚輝選手ですが、イメージ通り2020年が唯一シーズンを通しての活躍です。
今後はコンデションをうまくコントロールしながら試合に出場していけば、ごルーデングラブ賞を獲るくらいの相当ハイレベルな守備を魅せてくれるのではないでしょうか。
今後の吉川尚輝選手の活躍に期待していきたい思います。