
今や日本を代表するテニス選手へと成長した大阪なおみ選手。
2018年のグランドスラムではテニス会の女王であるセリーナウィリアムズを激闘の末に倒し、その姿は日本中の人々を魅了しました。
そんな大阪選手の現在のコーチはなんと自身の父親です。
大坂なおみとサーシャ・バジンのコンビで世界ランク1位に
大阪選手が世界ランク一位になる道のりは平らな道ではなく、数々の周囲のサポートが必要だったそうです。
その中でも、最も影響力を持ち支え続けたのがコーチのサーシャ・バジンさんでした。
大阪選手は2017年の終わり頃に元世界女王のセリーナ選手などの練習相手を務めていたバジンさんをコーチとして迎え入れます。
バジンさんのアドバイスはすぐに大阪選手の試合結果に表れていきます。
まず、バジンさんが着目したのは大阪選手のプレースタイルでした。
自身の体格を生かしたパワーを使うのが武器だったプレースタイルを、バジンさんはパワーに頼りすぎていると指摘します。
そしてコースを狙うようなショットが増えていくことになりました。
バジンさんは大阪選手のプレースタイルだけでなく、その精神面の強化も図りました。
度々試合中に気持ちが崩れてミスが続いてしまう大阪選手をそばから前向きな言葉で支え続けました。
その支えが功を奏し、大阪選手は世界ランク一位になるまで登りつめます。
バジン解任後、成績を落としてしまう
2人は最強のタッグとしてその名を轟かせましたが、昨年バジンさんが解任されたことを発表しました。
この事実は大阪選手のツイッターにて投稿された内容で明らかになっています。
英語で投稿された内容には「私は、これからサーシャと一緒に仕事をしないことになりました」と報告されています。
このいきなりの情報にファンは困惑し、なぜというコメントが多数寄せられました。
バジンさんも自身のツイッター上で同じような投稿を残しています。
世界1位まで上り詰めた最強タッグの解散は大きな反響を呼びました。
そして2人の関係を不安視する声も上がっています。
バジンさんが抜けると、自ずと大阪選手の大会での成績が落ちてしまいました。
3月のBNPパリバ・オープン、5月のマドリード・オープン、8月の全米オープンではベリンダベンチッチに三連敗を喫し、いずれも敗退に終わってしまいます。
大阪選手は今まで支えてくれたコーチを失ったことで歯車が狂い始めてしまいました。
コーチ解任は早まった決断との声が目立つ
コーチ解任の発表はあまりに唐突で、メディアも予想がついていませんでした。
このSNSを使用した電撃発表では多くは語られず、真相は明かされません。
しかし、大阪選手の成績がこの出来事から著しく落ちてしまっているのはバジンさん解任の影響が大きかったのかもしれません。
世界一位に昇りつめるまでには凄まじいほどの勢いで駆け抜けてきた大阪選手。
元世界女王のセリーナ選手との決勝戦は日本国内のみならず全世界で注目を浴びることになりました。
そのぶん、好調だった大阪選手のコーチ解任は大きな衝撃でした。
この解任にファンらはあまりにも決断が早いんじゃないかと述べています。
メディアの推測によると、2人の関係に溝ができてしまい、大阪選手が追放するような形での解任となってしまったようです。
しかし、世界を舞台に戦う選手がいざこざで大切なコーチを解任させてしまうのは勿体無い気もします。
そして実際にこの決断は大阪選手の調子を下げていってしまいました。
現在は父親がコーチとなり、再出発
コーチを解任してからの三大会で同じ選手に連敗し続ける最悪のスタートを喫してしまった大阪選手。
その後もウィンブルドン選手権などを落とし、本格的に低迷し始めてしまいます。
それを見かねた父親が9月からコーチに就任します。
すると、生まれ故郷でもあった大阪で開催された東レ・パンパシフィック・オープンでは決勝に進出します。
大阪選手はこの大会で連続して決勝に進出することができました。
決勝では死闘を制し、ツアー4勝目をあげました。
そこから続くチャイナオープンでも父親のコーチングにより数々の強豪たちを破っていき決勝まで進みます。
決勝戦では世界ランキング当時一位だったアシュリー・バーディーを倒し優勝しています。
この2大会の優勝は大阪選手のスランプからの復帰を示し、ファンらは再び注目を集め始めました。
このシーズンは年間世界ランキング3位と高い順位をキープしています。
父親をコーチとしての再出発は順調と言えるでしょう。