大坂なおみ

今や日本を代表する女子プロテニス選手の大阪なおみ選手は世界最候補の選手として認められています。

そんな大阪選手は以前コーチとのいざこざがメディアに取り上げられ話題となりました。

しかし、また別の元コーチが大阪選手の父親を訴えたそうです。

大坂なおみの父親を訴えた元コーチとは

クリストフ・ジーン

今回問題となっているのは、2011年から2012年にかけて大阪選手のコーチを務めていたクリストフ・ジーンさんです。

このコーチは大阪選手が世界に名を轟かせる前から指導を続けてきました。

大阪選手は2001年にアメリカに移住するとそこで毎日6時間近くテニスの練習に励んだと言われています。

そしてその努力が認められ、14歳以下のフロリダ選抜にも選ばれています。

なお、2008年にはすでにヨネックスと契約を交わしていて、14歳以下の女子ダブルス大会で優勝を果たしています。

このころの活躍を支えていたのが今回大阪選手の父親を訴えたクリストフさんです。

クリストフさん自身は30年以上ものコーチング歴があり、コーチとしての素質も見出され大阪選手の幼いころの指導を頼まれていました。

大阪選手と一緒に、姉のまり選手も指導を担当していたそうです。

その間にも大阪選手は年代別の大会で数々の偉業を成し遂げて行き、順調に成長して行ったかのようにも見えました。

プロツアー出場資格が得られる14歳になった2011年からはツアーの下部大会を転戦として行きます。

経済的に苦しかったのは事実のようだが…

そんなクリストフさんですが、この時に指導していた二人の分の給料をもらっていないと主張をしています。

そしてそこには大阪家の経済的に苦しい状況があったそうです。

大阪選手の母親は日系企業に勤め、家計を支えながら家事もこなしていく毎日を送っていたそうです。

そして父は英会話学校の講師をしている傍ら、大阪選手のテニスコーチも務めつつ、映画監督をやるという幅広い分野で活躍していました。

しかしながら、家計や少し厳しく、あまり贅沢な日々を送れていませんでした。

実際、子供の頃に大阪選手を指導した他にも6人ほどいるそうですが、そのうちの全員がしっかりと報酬を受け取っていなかったそうです。

その中の数人は無報酬での指導に納得していたそうですが、2人ほど不満をこぼしているコーチがいたようでした。

そしてそのうちの一人だったクリストフさんは訴訟までもを起こし、生涯の賞金の20%を大阪選手に要求してきました。

これは異例の訴訟だと言われています。

沢松奈生子氏「一生涯にわたって払い続ける契約は聞いたことがない」

大坂なおみ

元女子プロテニス会で日本を代表する選手の一人として君臨、今やバラエティー番組やスポーツ番組などに出演している沢松奈生子さんはこの一件についても言及しています。

そしてズバッと「一生涯にわたって払い続ける契約は聞いたことがない」と言ったコメントを残しました。

確かに、このような訴訟は異例で、今までにもない多額の金額を大阪選手に要求していたと言われています。

その額はおよそ2億円程度に登ります。

これに対して沢松さんは、その選手とコーチの契約が解消された後には支払う義務はないとして、大阪選手に支払い義務がないことを強調しました。

この意見には他のアスリート達も賛同し、さらにはネット上でもこの声に反応する人は多かったようです。

大阪選手のファンらからすれば心配な出来事だったため、元女子プロテニス選手のこの発言んに安堵したファンは多かったはずです。

過去の経済状況が厳しかったからと言って、大阪選手の人気が出てきた現在になって多額おお金を請求していることに批判が集まりました。

未成年との金銭契約は無効との判決!契約書の存在も確認できず

この裁判を日本中のファンが固唾を呑んで見守る中、報道された判決は無効、大阪選手の勝訴となりました。

これにはファンらも大阪選手自身も安心したでしょう。

昔交わしたとクリストフさんが主張している契約には法的効力がなかったとして、却下されてしまいました。

裁判所によると、この場合であるば法的効力を得るために裁判所を通して大阪選手の父親と契約を組まないといけなかったそうです。

そしてそもそも、この契約書が実物として存在していなかったため、裁判所は認めませんでした。

大阪選手が当時未成年だったことも勝訴の理由に絡んでいます。

裁判所は未成年の選手と契約を結ぶ際には裁判所が必ず承認する必要があるそうです。

これに基づいた契約を交わしていなかったクリストフさんは、敗訴してしまうという結果になりました。

この結果を受けて、日本のメディアのみならず、現地のアメリカメディアでもこの一件は報じられました。

そして大阪選手を支えるファンらは安堵の声を上げていました。