田中将大

今年オフにニューヨーク・ヤンキースと7年契約の満了を迎える田中将大選手。

移籍か残留か、ファンでなくても気になるところですが、現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響で米大リーグでは開幕の見通しすら立たない状況が続いています。

試合数が減り、思うような成績が残せなくなった場合、期待されている成績や評価、来季の年俸などはどうなってしまうのでしょう。


今回は、田中将大選手の来季への動向に関わる観点を4つピックアップ!順を追ってみていきたいと思います。

【田中は2020年オフにFA権を獲得】

田中将大選手が楽天からメジャー移籍したのは、2014年1月のことです。

7年総額1億5500万ドル、日本円にしてなんと約168億円という超大型契約でニューヨーク・ヤンキース入りしました。

田中将大選手は、メジャー挑戦以来”6年連続2桁勝利”という度肝を抜く活躍ぶりを見せてくれます。

そしてついに、今季(2020年)オフに契約満了を迎えることとなります。

入団時のヤンキースとの契約では、入団後4年経過したらFA(フリーエージェント)権を行使出来るという条件付きでした。

ところが、該当年(2017年)のオフには、FA権を行使せずにヤンキースに残留することを発表、その後もチームに貢献してきました。

今年2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日本と同様メジャーリーグも開幕の見通しがたっていませんが、仮にシーズンが中止となった場合でも、MLBの選手たちは前年と同じ登録日数を得ることになっています。

そのため、確実に今季オフにFA権を獲得することとなる田中将大選手。

移籍か残留か、ヤンキースの若き右腕の去就は早くも話題になっています。


【ヤンキースの田中獲得は巨額にもかかわらず大成功】

田中将大選手を獲得する際、ヤンキースは”当時のMLB史上第5位”となる高額での契約を結びました。

メジャー未経験の選手に、7年という長い期間に及ぶ契約、そして1億5500万ドルという巨額を提示したヤンキース。

それほど田中将大選手に大いな期待が込められていたのです。

その期待に応えるべく、田中将大選手はバツグンの安定感で、日本人初となる6年連続2ケタ勝利をマーク、通算で75勝43敗、防御率3・75という並々ならぬ成績をあげました。

米ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」では田中将大選手を「ニューヨークで投げることを気に入っている」と評価しました。

また、同サイトが行った「タナカをヤンキースに残すべきかどうか」というアンケートでは「残すべき」に90%の“支持率”を集めていると報じています。

ニューヨーク放送局「SNY」は、「田中将大選手はヤンキースとニューヨークにフィットしている」と。

アメリカメディアからも、「ワールドシリーズ制覇を目指すヤンキースにとって2020年もタナカはチームの心臓!」と期待されています。

辛口な原稿を書くことで知られている「ニューヨーク・ポスト」の記者も、「マサヒロ・タナカはヤンキースが支払った金額にほぼ見合っている」と高く評価するほどです。

ヤンキースにとって田中将大選手の獲得は大成功だったと言えるでしょう。

【田中の現在の市場価値は】

ニューヨーク放送局「SNY」では、田中将大選手を「どの球団でも欲しいタイプのプレーヤー」と位置づけています。

米最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」からも上位7人に名前を挙げられ、「先発投手市場の中心になる」と称されています。

最大級の評価は、米テレビ局「NBCスポーツ」の記者が『(MLBで)芸術的にいちばん美しい球』に、”エンジン全開のときの田中将大選手のスプリット”をあげています。

このスプリットは非常に腕に負担をかけるため、現在のメジャーリーグではこのスプリットを投げる投手が激減している球種なのです。

そんなスプリットを決め球としている田中将大選手と対戦する打者は、実にボール球の36.3%をスイングしてしまうというデータがあるとのことですが、その36.3%という数字、なんとMLBで最も高い割合なのだそうです。

それほどの破壊的な武器”スプリット”が健在である限り、田中将大選手は価値ある右腕として評価されるのではないでしょうか。

【各球団ともコロナウイルスで減収予測のため選手の年俸がネックになる】

このところ、MLBの平均観客動員数は4年連続でダウンしている上、今回の新型コロナウイルスの影響で、無観客での試合開催となったり試合数が減ることで各球団の減収の深刻さが現実味を帯びてきました。

特に週末試合のチケット収入を主な収入源とするマイナーリーグでは、観客なしで経営を続けるのは難しい球団も、、場合によっては破綻する球団もあるかもしれないとも言われています。

球団の減収は当然、選手の年俸にも影響を与えるようで、複数の米メディアによりますと、無観客で試合を行った場合、”選手会と合意した条件からさらに(選手の)年俸を削減する”可能性も浮上しているということです。

どの球団も選手の年俸をどうやって捻出するのか、頭を悩ませていることでしょうね。

昨年オフまだ新型コロナウィルスの影響の無かった頃、ニューヨーク紙は、ヤンキースが2020年オフに田中将大選手と再契約を結ぶとしたら、3年総額3700万ドル(39億7000万円)に及ぶと予測していました。

ところが、コロナの影響で全く先の見えない今、ヤンキースとしても球団の収入減少や、2019年オフに獲得したゲリット・コール投手の”投手史上最高額”9年総額3億2400万ドル(約353億円)の契約金を抱え、田中将大選手に高額年俸を約束できなくなるという考え方も出てきます。

移籍という可能性も0ではありません。

今後の動向から目が離せません。