本田圭佑の名言集。失敗が怖くなくなるポジティブな言葉

本田圭佑選手は日本を代表するサッカー選手の一人です。
1986年に大阪府摂津市に生まれ、高校時代は名門、石川県星稜高校のサッカー部で活躍しました。卒業後は・イタリア・オランダ・ロシア・オーストラリア・ブラジルなど様々な国のサッカーチームを渡り歩き、日本人としては初めてワールドカップ3大会で連続ゴールを成し遂げたことでも有名です。近年はカンボジアチームの実質的な監督兼GMに就任するなど、選手としてだけでなく指導者・経営者としても才覚を発揮しています。
そんな本田選手は、数々の名言の発信者としても知られています。世界各地でサッカー選手として名声を獲得してきた彼の、ポジティブで力強い言葉を聞いて、元気をもらいましょう!

【ストイックに努力し続けるための名言】

「最近、身近な人にウサギとカメの話をよくするんですよ。日本人は足も遅いし、身体も弱い。そのカメがウサギに勝とうと思ったら、進み続けないといけない。悩んでいる同級生とかがいたら、それをぶつけますね。『どうやったら勝てるか考えろ。進み続ける以外にないやろう』って」
 若い自分から栄光に包まれた選手人生を送ってきたかに見える本田選手ですが、ジュニアユースに所属していた中学校の頃、スタミナとスピード不足を原因にユースチームへの昇格を見送られるなど、挫折も経験しています。人間には生まれ持った才能の違い、身体的スペックの違いが必ず存在します。それでもウサギに敵わないと歩みを止めてしまったら、カメは絶対に勝利者になれません。くじけることなく進みつづけたからこそ、ウサギを追い抜くことができたのです。
 様々な分野で成功している人たちは、自分のことを生まれ持っての天才、ここでいう「ウサギ」だと思ってしまいがちですが、あえて「カメ」寄りの考え方をしている本田選手の言葉には謙虚さと凄みが宿っています。

【失敗を恐れずにチャレンジするための名言】

「ただ、勘違いしちゃいけないのは、下に落ちるっていうことが、進化してないということではないんですよ。下に落ちるのも、次に昇るための変化かもしれない。昇るために、落ちることが必要なこともある」

 人はどうして失敗を怖れるのでしょうか。どうして間違うのが怖いのでしょうか。簡単に言えば、失敗により積み上げてきたことを失ったり、悪い方向に逸れてしまうことが恐ろしいのです。つまり失敗そのものが怖いわけではない。だったら、失ったり逸れることに意味がある、という考え方をすることで、失敗の可能性に足がすくむこともなくなります。

たとえ失敗したとしても「失敗した」という経験が手に入る。その経験を次に活かせばいいのです。学問の世界には「失敗学」という分野があります。歴史上、発生した様々な失敗を研究、そこから有意義なものを探すという考え方です。下に落ちることを「次に昇るための変化かもしれない」と見なす本田選手のこの言葉も、失敗学に通じるものがあると思わされました。

【失敗から何度でも立ち上がるための名言】

「挫折は過程、最後に成功すれば挫折は過程に変わる。だから成功するまで諦めないだけ」

 栄光だけを味わって来た人間にも、敗北を続けて逃げ出した人間にも口にできない言葉です。挫折を味わい、その経験を次に活かして成功することができた人間にだけ許される発言でしょう。何を目標にして生きるにせよ、大小の敗北や失敗は生きて行く上で付きまとってくるものです。目の前ばかりに注意を払っているとそういう失敗に見舞われたときにショックが大きく、ときには立ち直れなくなってしまいます。

 けれども視野を広く持ち、目標地点をはるか彼方に設定した場合、現在の敗北も、目標に到達するための一段階に過ぎないと受け流すことができるのです。目指す到達点さえ見失わなければ、目標にはいつか辿り付けるかもしれない。立ち止まってしまった場合、そのまま立ち尽くしてしまったらそれで終わりですが、再び動き始めたら立ち止まったという単なる経験に変わります。本田選手は、常に広い視野を持って、遥か彼方の目標を見続けることができる人なのでしょう。

【名言から見える本田選手の人となり】

 いかがだったでしょうか。本田選手の過去の名言の中から、印象に残った言葉三つをピックアップしてみました。

彼の名言集を見て意外だったのは、自分のことを謙虚と言うかかなり冷静に分析している人だったというところでした。スポーツ番組のインタビューなどを観た限り、ビッグマウスで自分の才能や未来を信じて疑わない性格だと思っていたのですが、全くの勘違いだったようです。

私たちは本田選手のようなサッカーの上手い人を見て、彼らが恵まれた存在なのだろうと考えます。しかし世界的に観て、日本人は体格や身体能力と言う意味では決して恵まれた存在ではありません。

本田選手のように世界中のプロチームを渡り歩いてきたプレイヤーは、そういった生まれつき生じるどうしようもない差異について、いやという程思い知らされてきたのでしょう。それでも歯を食いしばり、努力を重ねて栄冠を手にしてきた本田選手だからこそ口に出来る言葉があります。

失敗しても、敵わなくても、歩みを止めなければ必ず夢には到達できる。今回は、そんな名言をピックアップしてみました。