
本田圭佑がコロナについてコメント、「自粛・保障」で国と国民が一丸となる必要性を説く
かつては日本代表のエースとして君臨し続けた本田圭佑選手。
過去には世界で6人しか成し遂げたことのないワールドカップ3大会連続ゴールも記録しています。
そんな本田選手があるメッセージをネット上に投稿したとして話題になっています。
【本田圭佑「コロナウイルスは僕にいろいろなことを考えさせる」】
元日本代表の本田選手は現在の世界の状況を受けてすぐさまある動画を配信しました。
そしてツイッターなどのSNSには前向きなメッセージを投稿し続けています。
そのほかにもオンライントレーニングを企画するなど自粛中の人たちに対してエンターテイメントを供給してくれています。
ツイッターには様々な質問も投げつけ、家にいる期間は本田選手に「いろいろなことを考えさせる」と綴っています。
各国のクラブを転々としてきた本田選手は豊富な経験量から様々な国の人たちの考え方を捉えてきました。
そしてサッカー界の中断を受け思考を深めるきっかけになったと語っていました。
その投稿に続き、「何事にも一長一短があり、この危機を前向きに考えることができる」と述べています。
悲観が広がってしまっている世の中で物事を前向きに捉え、この時期にどのように時間を使うかをよく考えるように促しました。
今の状況を前向きに発信した本田選手には賞賛の声が上がっています。
【滞在するブラジルの現状を発信】
本田選手は自粛中の皆さんにメッセージを発信するとともに、現在住んでいるブラジルの状況も赤裸々に綴っています。
昨年の11月にオランダ一部のフィテッセに入団した本田選手はロシアリーグ時代の恩師でもあったスルツキー監督の解任を受け、一ヶ月でクラブを退団しています。
そして翌月にはブラジルのボダフォゴへの移籍が決まり、そこからはブラジルで生活をしています。
そして4月12日に「今、僕がいるブラジルはこんな状況です」と綴り、世界中のファンに向けてサッカー大国のコロナウィルス現状を発信しました。
その投稿ではウィルスの蔓延以前に大きな問題をブラジルは抱えていると話します。
それは悲惨な経済状況でした。
コロナウィルス感染拡大を受け、ブラジルの経済状況は崩壊の危機に面しています。
「経済状況の方が命に関わる危機だという人が多いという現実」と伝え、現在のブラジルでは隔離対策に多くの人が反発し、でもを起こす騒動まで起きてしまっています。
【国民には自粛、国には補償を求める】
そんなブラジルの荒れ果てた様子を現地で目にしている本田選手は国民には自粛、そして国には補償を求める声をあげました。
本音をSNSに載せ、「もうこうなると正解は分かんないよね」とこの緊急事態に言及しています。
自粛をするにもブラジルの経済状況ではその生活に乗り出せない国民が大勢いるそうです。
日本ではStay Home 習慣が根付いてきた現在もブラジルでは簡単に全員が自粛とはなりません。
その現状について本田選手は自粛生活には二つの条件があると述べます。
それは「Stay Homeというのは生活が安定している国であるということ。政府が国民のことを一生懸命考えてくれるだろうという信頼が一定あることが条件」と投稿しています。
今いきなり自粛生活を強いられた人々が「一ヶ月後に子供に食わせる金がない」というような状況が起こりかねないと述べていました。
政府が補償を提案しない限り、自粛生活はブラジル国民にとって自らの収入を断つこととなり、ひどい状況に追い込むかもしれない危険性を訴えました。
【政治についても積極的に意見を述べる本田】
コロナウィルスの状況を受け度々SNSに様々な投稿を残している本田選手は政治についても積極的に意見を述べています。
その一つとして「ベーシックインカム」を用い十万円給付にも触れています。
「今回の十万円の給付金はベーシックインカムの実験」と称した本田選手は、政府が国民全員に対して最低限の所得を保証してくれるベーシックインカム制度に近づくものとして給付金を捉えていました。
「政府によってベーシックインカムが保証されないといけない」とただ自粛しろと言っても通じないケースがあることに言及しています。
さらに、この状況を受け日本の著名人やインフルエンサーなどに対して政治の話題をするよう促しました。
「日本ほどアーティストや女優やアスリートなどが政治のことを話さない国はない」とし、自分たちが言及することで興味を持つ若者が増えると訴えています。
芸能人が政治について話すというタブーを払拭し、もっと積極的に政治や経済について意見を述べるべきとしています。