松山英樹

日本人男子ゴルファーとして史上初のメジャー優勝を達成した松山英樹選手。
テレビやニュースで見た方も多いともいますが、優勝スピーチやインタビューがすべて英語でした。
海外で活躍しているので英語が話せると思っていたんですが、話せないんでしょうか?
今回は、松山英樹選手がどの程度の英語力があるかについて調べてみました。

インタビューで英語を話さない松山英樹、日常会話程度は問題ない

松山英樹選手はインタビューでは英語を話しませんが、海外ツアーに挑戦しているので全く話さないということはないと思いますが、どうでしょうか。
確かに、松山選手は2013年海外ツアー挑戦当初、1回目のスロープレーの警告を英語がわからずに理解せずペナルティをもらってしまうのです。
競技委員長からは「マツヤマは今後、英語を学ぶ必要がある」と言われてしまいました。
英語を話す重要性を身をもって知った松山選手は真剣に英語を勉強しはじめたのです。
勉強の成果により、最近ではプレー中に他のプレーヤーと会話している様子がテレビ中継されているので、日常英会話はできるようになっていると思われます。
宮里選手に英語の上達法を聞いたり、通訳のボブ・ターナー氏に言い回しを習ったりし
帰国子女の芽衣氏と2017年に結婚したことも大きいのではないでしょうか。
2019年にはジェイソン・デイ選手がSNSにジェイソン・デイ選手、タイガー・ウッズ選手、ロリー・マキロイ選手、松山選手の4人がチャットを楽しんでいる動画を投稿しています。
日常英会話は問題ない松山選手ですが、どうしてインタビューなどで英語を話さないのでしょうか。
例えば野球でも、日本でプレーしている外国人選手の中には、日常会話に問題がなくともインタビューでは通訳をつけている選手がいます。
イチロー選手などがそうでしたね。
それは、野球に関するインタビューで間違いがあってはいけないからです。
公の場だと、間違いや・微妙なニュアンスの違いが誤解を招いてしまったまま、発信されてしまいます。

それを防ぐためにも、メディアに発信する際は通訳をつけている可能性が高いと思われます。それと、通訳のボブ・ターナー氏を信頼しリスペクトしているというのもあるのではないのでしょうか。

通訳はマネージャーを兼ねる超ベテランのボブ・ターナー氏

ボブ・ターナー

松山英樹選手のインタビュー時に、そばにいて通訳していた人がボブ・ターナー氏です。
ターナー氏はアメリカ・ワシントン州出身で、セベ・バレステロスやタイガー・ウッズの通訳を務めてきた、68歳(2021年7月現在)の超ベテランです。
通訳だけでなくマネージャーとして松山手の選手サポートもおこなっています。
ボブ・ターナー氏は日本人の浩子さんと結婚しているので、日本人の心がわかるのではないでしょうか。
松山選手にとっては心強いですよね。

息子のアラン氏はイチロー氏の通訳で話題に

アラン・ターナー

ボブ・ターナー氏は10年間日本にいたあと、帰国しターナー・コミュニケーション・インターナショナル(TCI)を設立しています。
ボブ氏はどうして、松山選手の通訳をするようになったのでしょうか。
それは、ボブ・ターナー氏の息子、アレン・ターナー氏が始まりなんです。
息子のアレン氏もボブ・ターナー氏のTCIに所属し、父親と同様に通訳の道を歩んでいます。
アラン氏がメジャーリーグのシアトル・マリナーズに所属したイチロー選手と佐々木主浩投手の通訳をしていた縁で、松山選手の通訳を行うことになったのです。

松山選手と佐々木徒手はおなじ東北福祉大学の出身なんです。
この縁で、最初はアレン氏が松山選手の通訳を行ったのですが、イチロー選手がニューヨーク・ヤンキースに移籍したために、父親のボブ氏が松山選手の通訳を担当することになったのです。
アレン・ターナー氏は10歳まで日本にいたので、渡米した頃は英語が全く話せませんでした。
そこから英語を習得して、今は通訳ですからスゴいですよね。
高校時代は野球をやっていたので、プロを目指していました。
MLBは当時(2001年)通訳はグラウンドに入れなかったため、アレン氏は通訳ではなくブルペンキャッチャーとしてシアトル・マリナーズと契約したんです。
異色の経歴もあり、アレン氏は話題になっていました。
イチロー選手からは絶大な信頼を得ていて、今では家族ぐるみの付き合いをしています。

【通訳は欠かすことのできないチームの一員】

松山選手の通訳を務める、ボブ・ターナーさんも非常に松山選手の信頼を得ています。
アメリカの大手新聞「ニューヨーク・ポスト」もこう報じています。
「ターナーはヒデキ・マツヤマのただの通訳ではない。ターナーはゴルファーにとって、大統領で言うところの『ボディーガード』のような存在だ。マツヤマが異国の地で快適に生活できるように全ての支援をしていた」
いかに、ボブ・ターナー氏の存在が大きいかわかるでしょう。

ボブ・ターナー氏も「私はただの通訳ではありません。」「選手の温度感を知り、それに合う言葉を見つけています。そのことに誇りを持っている」「ここ(頭)じゃなくてここ(ハート)で仕事をしています」と語っていて松山選手をいかにサポートしているかよくわかります。
これから、松山選手の英語はどんどん上達していくと思いますが。
松山選手にとって通訳のボブ・ターナー氏は、欠かすことのできないチームの一員なのではないでしょか。
松山選手の今後の活躍に目が離せません。