黒田博樹・新井貴浩

かつては広島カープを悲願の優勝へと導いた黒田博樹選手と新井貴浩選手。

そんな2人が野球が休止されている中とった行動が話題を呼んでいます。

コロナウィルスの影響でこの時期に不足してきているマスクを大量に広島県に寄贈しました。


【広島のレジェンドがマスクを寄贈】

広島OBのレジェンド黒田選手と新井選手は5月1日、マスクを大量に広島県に寄贈しました。

その数はなんと70000枚で、段ボール箱にすると35箱にも登りました。

広島市の発表によるとこのマスクは医療機関42もの施設に配られ、新型コロナウィルス対策に役立てるそうです。

広島県の公式ツイッター上にて「#ありがとうございます」と投稿されています。

2人はお互いにプロのキャリアを広島でスタートし、お世話になった恩を行動によって返しています。

野球人生において黒田選手と新井選手は常に広島に在籍していたわけではありませんでした。

黒田選手はメジャーリーグへの道を進み、新井選手は阪神のエースとまで登りつめます。

ですが2015年には2人が復帰し、その活躍もあり翌年には25年ぶりのリーグ優勝を成し遂げています。

黒田選手と新井選手はこの活躍が大きく賞賛され、県民栄誉賞を受賞しました。

湯崎英彦知事は今回の2人の行動に対して感謝の意を述べています。


【黒田は2014年の土砂災害、2018年の豪雨でも広島のために尽力】

黒田選手に関してはこれまでにも様々な形で広島県をサポートしてきました。

2015年に広島へ復帰を果たした黒田選手にはその前の年にあった土砂災害が大きく影響したと言われています。

実際、本人も自らの足で被災地に出向かっていました。

ボランティアで訪れた現地はひどく荒れた状況で、本人も驚いたそうです。

驚きと歓喜に包まれる被災者の方々に囲まれる中で発した言葉は「本当に頑張ってるのは皆さんです」という一言でした。

それには黒田選手を知らない被災者の方々も感動させられました。

過酷な作業を続けていたボランティアスタッフの方々も勇気付けられたとコメントしています。

「広島愛」を存分に見せた黒田選手はそのまま広島でプレーし、現地の人に希望を与えました。

そして2018年の豪雨の際にも広島県に1000万円を寄付しています。

「少しでもお力になれれば」と救助活動を連日行っている救助隊の方々にエールを送りました。

度重なる広島県への支援と活動からは広島愛がにじみ出るほど伝わってきます。

【現役選手の寄付は目立つが、OBの寄付は珍しい】

新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、寄付を募っている現役選手は少なくありません。

読売ジャイアンツの岩隅久志選手は東京都に1000万円を寄付することを発表しました。

その数日前には同じくジャイアンツの原監督、坂本勇人選手、阿部慎之助選手、菅野智之選手、丸佳浩選手が同じく1000万円づつ寄付を募りました。

この6人の合計でも6000万円に登ります。

現役選手らで寄付金を募る動きが見られる中、黒田選手は引退選手として珍しい寄付への参加を見せています。

現金ではなくマスクを新井選手とともに広島県に届け、県は感謝の意を述べました。

そして、新井選手だけでなく黒田選手からの寄贈でもあったマスク70000枚だと聞くとさらに広島県民は驚き、感動したようです。

これからも野球からの収入がある現役選手とは違い、自らの貯金を割いてまで寄贈を決断した黒田選手をメディアは讃えています。

その決断を取ってくれたことに対していつも広島の危機にいち早く対応してくれる人として黒田選手に感謝を伝えています。

【両氏のコメント】

マスクを寄贈するにあたって、2人は様々な方法を考えた上であえてマスクの寄贈にしたそうです。

その発表の際には広島県民、そして医療事業者らを想ったコメントを2人とも残しています。

黒田選手は「現在、見えない敵と最前線で闘っていただいている医療従事者、関係者のみな様に今度は僕たちが声援を送る版です」とし、今も懸命に働いている医療従事者の方々にスポットライトを当てました。

このコメントに続き、新井選手もこう述べています。

「自らの命をかけて、ご家族との時間を犠牲にして最前線で闘ってくださっている医療従事者の皆さまには心より感謝申し上げます。」

命がけで市民のために働く方々に感謝を述べました。

新井選手に関しては、移住する予定の兵庫県神戸市にもマスクを新たに2万枚寄贈するそうです。

2人の気持ちは知事によって「現場の医療従事者にしっかりと伝え」られます。

そして知事は「マスクを役立たせたい」と意気込んでいます。