高橋大輔

高橋大輔選手といえばフィギュアスケーターとして日本中にその名を知らしめるほどの美しいパフォーマンスを披露し続け、オリンピック出場も果たした大物です。

そんな彼はアイスダンスへ転向し話題となりました。

アイスダンスに転向した高橋大輔

高橋大輔

男子シングルのフィギュアスケーターとして2000年代から頭角を現し始めた高橋選手。

「大ちゃん」という愛称でファンからはもちろん、全国の人からも愛される存在となりました。

2010年のバンクーバーオリンピックで日本代表として出場すると、銅メダルの獲得に成功します。

これはメディアなどで大きく取り上げられました。

続けざまに、2010年に行われた世界選手権では優勝も果たしています。

それだけには収まらず、2012年に行われたグランプリファイナルでもまた優勝という成績を残しました。

このように、フィギュア界で華やかしい成績を収めた高橋選手でしたが、2018年に引退を決意しました。

そして2019年の9月から新たな試みを発表しています。

それは女子フィギュア界の村本選手とペアを組み、アイスダンスに挑戦するという内容でした。

その決断に至るまで引退から一年はかかりましたが、多くのサポートがあったそうです。

その中でも、コーチにマリナ・ズエワさんを迎えるなど本格的にスタートを切っています。

コーチはマリナ・ズエワ

マリナ・ズエワ

2人のコーチとして迎えられたマリナ・ズエワさんはフィギュアスケートのコーチをしながら、振付師としても活動しています。

そして息子のフェドールアンドレーエフさんもまたフィギュアスケートの選手として様々な大会に出場しています。

マリナさんは過去にソビエト連邦代表として世界選手権などに出場しています。

1976年に行われたネーベルホルン杯では金メダルに輝き、世界選手権と欧米選手権には4度出場を果たします。

1977と1978の2年間にわたって選手権出場を果たしたものの、惜しくもメダル獲得には至りませんでした。

しかしながら、マリナさんの当時の実力は世界的にも有名で、フィギュア界では誰もが認める美しい技術を持っていました。

その美しさは引退するまで衰えることなく観客に披露され続けました。

そしてマリナさんは現役時代に培ったその美しい演技を受け継ぐことを考えます。

そして導き出された結論はコーチとして、そして振付師として新たな才能を育て上げるということでした。

歴代最高ペアと呼び声高いエカテリーナ・ゴルデーワとセルゲイ・グリンコフを指導

マリナさんはコーチとして数々の選手を教えてきましたが、有名コーチとなったのは2人の選手の存在が大きく影響しました。

それはエカテリーナ・ゴルデーワ選手とセルゲイ・グリンコフ選手の2人でした。

2人は男女のペアとしてフィギュア界に登場し、マリナさんのコーチングの元で日々練習を重ねました。

1980年代からマリナさんは2人の振り付けまで担当することになります。

そしてすぐにそれは結果として現れてきます。

1988年に行われたカルガリーオリンピックでは二人のペアが優勝を果たしました。

そして再び1994のリレハンメルオリンピックでも金メダルに輝きます。

この時もまたマリナさんが二人の振り付けを担当していました。

その後も日本を代表するフィギュアスケーターの安藤美姫や仲間友加里を指導してきたマリナさん。

これらの選手の功績にも大きく関わり、マリナさんはコーチとして着々と成長を積み上げていきました。

現在はアメリカにあるフィギュアスケートクラブを拠点として活動しているようです。

ズエワ「高橋大輔にはアイスダンスの資質がある」

しかしながら、最近アイスダンスへと転向した高橋選手と村本選手のペアのコーチを引き受けることに同意しました。

世界的な巨匠から受けるコーチングが二人をどのように成長させるのか期待が上がりました。

実際、メディアではエカテリーナ・ゴルデーワ選手とセルゲイ・グリンコフ選手の例が用いられて説明されました。

高橋選手と村本選手のアイスダンスペアにもまたオリンピック出場の期待も高まりました。

そして実際高橋選手は2022年に行われる冬季オリンピックをアイスダンス選手として目指すことを公言しています。

今はマリナさんのいるアメリカのフロリダ州を拠点に練習に励んでいるそうです。

高橋選手は「新しい挑戦が始まる。さらなる高みを目指して頑張りたい」とコメントを残しました。

その一方、練習を見続けているマリナさんは高橋選手のアイスダンスへの転向をどのように捉えているかと聞かれ、「高橋大輔にはアイスダンスの資質がある」と言及しています。